我は汝、汝は我。JRPG「ペルソナ」シリーズを簡単解説!

我は汝、汝は我。JRPG「ペルソナ」シリーズを簡単解説!
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JRPGとして高い知名度を誇るタイトルにまで成長した「ペルソナ」シリーズ
2016年のPlayStationAwardsでは、最新作「ペルソナ5」がユーザーチョイス賞とゴールデンプライズ賞のダブル受賞という偉業も果たしました。

今でこそ学園伝奇ジュブナイルの代表格としての地位を確固としましたが、元々はアトラスが放つダークファンタジー「真・女神転生」の外伝としてスタートし、20年もの歴史を誇っています。
その長い歴史の中では、ナンバリング作はもちろんですが、派生作品も様々発売されており、その全体像を掴むのは中々骨が折れるというのが現状ですね。
もちろん細かい背景を把握しなくとも、個々のゲームはそれ自体で完結しますので、それほど意識する必要もないのですが、それでも全体を把握したいという方向けに、その理解の手助けになるような情報を提供できればと思います。
ここではこれからペルソナシリーズをプレイしたいと興味を抱かれた方を対象に、まずはマザーシップタイトルであるナンバリング作に絞って、簡単な解説と作品間の関係性について概説していきます。
全体の大まかな流れについてお話して、複雑な派生作品についてはまたナンバリング個々に別の機会で掘り下げていきます!

「ペルソナ3」シリーズについてはこちらで。
「ペルソナ4」シリーズについてはこちらで。
「ペルソナ5」シリーズについてはこちらで。

とりあえず要点だけ!「ペルソナシリーズ」ナンバリング作品一覧

女神異聞録ペルソナ(PS、1996年9月20日発売)

ペルソナ2罪・罰(PS、1999年6月24日発売(罪)、2000年6月29日発売(罰))

ペルソナ3(PS2、2006年7月13日発売)

ペルソナ4(PS2、2008年7月10日発売)

ペルソナ5(PS3、PS4、2016年9月15日発売)

「ペルソナシリーズ」の関係性


大枠として二つのユニバースが存在します。

一つ目が、一作目と二作目が含まれるユニバース。
ただ完全に地続きというわけでもなく、「ペルソナ2罰」は「ペルソナ2罪」のラストで主人公たちが行うある「選択」の先に発生した世界線のお話なので、ある意味では別のユニバース。
とはいえそこまで細かく分けちゃうと説明がごちゃごちゃしちゃうので、ここでは大枠で捉えて「一つのユニバース」とします。

二つ目が、三作目~五作目が含まれるユニバースですね。
世界観が違うだけでなく、作品としての毛色も大分変化しており、オシャレでスタイリッシュな演出、音楽が作品を彩っています。
なのでペルソナ3~5のどれかでペルソナにはまった!という方で、次にプレイする作品を迷っているのであれば、同じユニバースの作品をプレイされるのが無難かと思います。
ただ完全にこれら二つの世界に接点が無いというわけでもなく、「ペルソナ3」に登場する桐条家が「女神異聞録ペルソナ」に登場する南条家の分家という設定が存在していたり、部分部分では重なり合う点があります。
小ネタ程度の話ではありますが、これにより二つのユニバースを完全に切り離すことが出来なくなり、「一部設定を引き継いだパラレル」の関係性が存在すると考えるのが現状では妥当なのかなと感じます。

まぁなんにせよ、どのユニバースであろうと、それどころかどの作品であろうと、基本はその作品内で物語は完結します。
他の作品をプレイしてないからストーリーがチンプンカンプンなんてことは起こりえません。
「2罪」と「2罰」だけはこの順でなければストーリーを十分に楽しむことは出来ないですが、ナンバリング間でそういう事態は絶対に起こりません。
作品間の関係性がネックで手を出せないという方はあまり気になさらず、ご自身が最もやりたいと感じた作品から手を出されるのがベストかなと思います。
今であれば最新作の「ペルソナ5」がPS3でもPS4でも遊べますし、ゲームとしての調整が最適化されていますから個人的にはオススメです。

女神異聞録ペルソナ(PS、1996年9月20日発売)

主人公をはじめとした聖エルミン学園2-4の生徒数人はある日、高校生の間で流行っている「ペルソナ様」という遊びを実行した。
この遊びは、行うと超常現象が起こると噂されているもの。
面白半分でペルソナ様を試した主人公たちに、次々に異変が訪れた。

「真・女神転生」の外伝として発売され、その後に続く「ペルソナ」シリーズの第一弾となる作品です。
悪魔が敵として登場したり、悪魔会話が実装されていたりと、メガテンのシステムの多くを引き継いでいますが、本作独自のシステム「ペルソナ」が存在することで独自色が出ています。
「ペルソナ」とは「もう一つの人格」が悪魔の姿を取って現出する存在として描かれており、個々が特徴的な魔法や技を秘めており、それを駆使して戦闘を行っていきます。

シリーズ一作目ということもあってか、だらだら続くダンジョン、長い戦闘など調整不足な点も散見し、作品の世界観も相まって万人向けとは言えませんが、この点はリメイクされたPSP版では改善されています。
特にセーブポイントが増えたことで、プレイの敷居が大分下がりましたね。
ただしリメイク版は音楽が「ペルソナ3」以降の空気を纏うオシャレでポップなものに変更されてしまっており、旧来のファンは大分違和感を感じたようです。
しかし「これからペルソナをプレイしたい!」という方であれば、オリジナル版よりもPSPのリメイク版を選択された方がストレスない楽しいゲーム体験に浸れると思いますよ。

ペルソナ2罪・罰(PS、1999年6月24日発売(罪)、2000年6月29日発売(罰))

(罪)
「セベク・スキャンダル」と呼ばれることになった、御影町の事件より3年後。
海に面した大都市である珠閒瑠市では、とある噂がまことしやかに流れていた。

(罪)
「女神異聞録ペルソナ」の3年後を舞台に繰り広げられる新ストーリーということで、前作のキャラも一部登場します。
とはいえメインになるのは本作オリジナルのキャラクターなので前作をプレイしていなかったとしても十分ストーリーは追えますし、楽しめると思いますよ。

まだまだ戦闘システムの調整不足感は否めませんが、それでもサブキャラクターも含めた魅力的なキャラや本作独自の「噂が現実になる」という噂システムなど光る部分がしっかりあります。
特にストーリー面は驚きに満ちており、今でもファンからは根強い人気がありますね。

2011年にはリメイク版がPSPで発売されました。
オリジナル版で難のあったシステム面が改修されていたり、シアターモードや新規オープニングムービー、新規のBGMが追加されていたりとリメイクらしいリメイクに。
前作のリメイクで不評だった音楽面は、オリジナル版の音楽も選択可能にすることで、旧作のファンも違和感なく楽しめるように配慮がなされています。

(罰)
珠閒瑠市内では、街に流れている根も葉もない噂が現実化してしまうという、不可思議な現象が起こっていた。
キスメット出版発行のティーンズ向け情報誌「クーレスト」の編集記者である天野舞耶は、七姉妹学園の取材中に殺人事件に遭遇し、「自分の携帯電話から自分の携帯番号へ掛けて呼び出し、気にいらない人物を殺してくれる」という怪人「JOKER」から命を狙われていることを知る。

(罰)
「ペルソナ2罪」の続編となっており、システム面も基本的には共通です。
ただし微妙に変更されている点もあるのでそこは注意が必要ですが、前作をプレイされていれば特に問題なく楽しめると思います。

こちらも「罪」同様PSPで2012年にリメイク版が発売されました。
追加要素も盛りだくさんで、新規オープニングムービーはもちろん、今作も新規の音楽が用意されており、オリジナル版の音楽と選択で切り替えることが出来ます。
「アディショナルシナリオ」という新たなシナリオもプレイすることが可能で、より深いゲーム体験が可能になっています!

ペルソナ3(PS2、2006年7月13日発売)

謎めいた夜に、月光館学園へ転入。
月光館学園に転入するために学生寮がある巌戸台駅へと降り立った主人公。
すっかり到着が遅れてしまい深夜0時を過ぎてしまった。
街には人の気配が全くなく、そこには不気味なオブジェが立ち並んでいた。

前作までとは打って変わって、作品の放つ雰囲気が大分オシャレな感じに。
まさに「新たなペルソナの夜明け」に当たる作品ですが、後続の作品と比較すると、まだまだ前作の雰囲気が存在していたり、アトラスらしい重厚なストーリーが展開したりと過渡期に当たる作品、という印象。
ディレクターの橋野桂氏が「0番目の“愚者”から始まって13番目の“死神”—すなわち“死”にいたるタロットの流れそのものが、『ペルソナ3』のテーマ」と話されている通り、作品には常に生死をイメージさせる雰囲気が漂い、そのままラストへと展開していきます。
個人的にはその哀愁漂う雰囲気がたまらなく大好物で、「ベストペルソナシリーズ」を問われれば、間違いなく「ペルソナ3!」と即答してしまいます。

ゲームシステムも前作から大幅に変更されています。
まず戦闘システムは、ワンモアプレスという敵の弱点を突いたり、クリティカルを出すことで連続して行動が行えるというものになっています。
そういえば前作までは敵は「悪魔」でしたが、今作からは「シャドウ」に変更されています。

日常パートでは日付やコミュといった新たなシステムが今作から登場。
1日は昼の通学パートと夜のダンジョンパートに分かれており、それぞれで様々なイベントが展開するという日常と非日常の混在が上手くゲームに取り込まれています。
また友人や街の人々とイベントを重ねることで絆を深める「コミュシステム」は、絆の深さに応じてキャラクターごとに様々な恩恵が得られるというもの。
MAXまで絆を深めると、個々の「コミュ」に関係した最高ランクのペルソナを作ることが出来るようになります。

ペルソナ4(PS2、2008年7月10日発売)

主人公が越してくるなり、巻き起こる奇怪な殺人事件――
街全体を覆い出す、濃い霧――
雨の夜に見られるというマヨナカテレビの噂――
平穏な田舎町に得体の知れない”影”忍び寄る――

「ペルソナ3」のゲーム性を継いでおり、よりシステム面がブラッシュアップされています。
作品に漂う空気感は、「3」よりも明るくなっており、アトラス作品初心者にもオススメ出来る塩梅に仕上がっています。
アトラスといえば万人向けじゃない尖った作品が多いイメージですが、本作は暗い展開もあまり無く、安心して楽しむことが出来ます。
逆に「いつものアトラス」を求める方にとっては少々物足りなさがあるかもしれませんが、作品としての完成度はピカイチ!
魅力的なキャラクター、次々に展開する推理性のあるストーリーが作品の完成度をより高めており、完全版の「ザ・ゴールデン」が世界的な大ヒットを記録したのも納得です。

ペルソナ5(PS3、PS4、2016年9月15日発売)

物語が始まる数ヶ月ほど前、街では交通事故や工場の爆発、地下鉄の暴走が立て続けに発生していた。
加害者達は突如豹変したかのように事件を起こし、事が終わった後に「なぜそんな事をしたのかわからない」と語っている。世間ではこれを「精神暴走事件」と呼び、人々は恐怖していた。

「ペルソナ4」から数えると実に8年ぶりのナンバリング最新作!
「3」、「4」に共通したジュブナイルものという根底は変わらず、怪盗モノという本作の独自色もしっかりと打ち出しています。
ハードのスペックが向上したことで、アクションもよりスタイリッシュに、GUIはよりオシャレに、数あるダンジョンはそれぞれ個性があり、ギミックも盛り沢山と文句なしの正当進化、現時点での最高傑作と言っても差し支えないでしょう。
一周するのも80時間程度を要するボリュームがあって満足感も高く、それでいて二周目、三周目をプレイせずにはいられない魅力を秘めています。
これからペルソナシリーズに手を出そうと考えており、かつPS3かPS4を持っている方であれば、まずは「ペルソナ5」をプレイされることを強くオススメします。

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