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空に落ちる新感覚重力アクション「GRAVITY DAZE」シリーズを簡単解説!

空に落ちる新感覚重力アクション「GRAVITY DAZE」シリーズを簡単解説!
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フランスの漫画「バンドデシネ」を意識した特徴的なデザイン、ため息が出るほどに広大なオープンワールド、そして重力アクションという独創的なシステム。
『GRAVITY DAZE』はPS Vitaという携帯機のタイトルでありながら、上記の様なこれまでのゲームにはない革新的な魅力を秘めた作品として登場しました。

何よりも目に付くのは、「飛ぶのではなく、落ちるという体験」。
主人公キトゥンは重力を操る「重力使い」なので、自在に重力のかかる方向を操作することが出来ます。
通常の重力は地面に向けて働いているため、私たちはどこかから飛び降りれば、重力の方向、つまり地面に向けて落ちるわけです。

しかしこの地面の方向に働いている重力を、空に向けるように変化させればどうなるでしょうか。

そうです。空に「落ちる」のです。この「落ちる」体験を余すところなく楽しめるのが本作の目玉!
キトゥンは重力をあらゆる方向に操作することが可能なため、私たちはゲーム体験の中で、あらゆる方向に「落ちて」いけることになります。
このシステムは本作のオープンワールドとの親和性が非常に高く、普通のオープンワールドゲームを遊ぶ以上に、自由に世界を巡ることが出来るのです!
同じ場所でもかかる重力の方向によって、全く異なる風景を見せてくれるため、本当に革新的で、他のゲームでは間違いなく体験しえない新しい経験を味わえます。

また謎を秘めたストーリーにユニークなキャラクターも本作の大きな魅力。そしてゲーム体験に裏打ちされた世界観の説得力が加わって、絶妙な空気感を醸し出しています。
ファンタジーはファンタジーなんですけど、妙にリアルな雰囲気を纏っています。
タイトル数は多くありませんが、これからの展開への期待も込めて、今回はシリーズを簡単に解説していきます。

要点だけ!「GRAVITY DAZE」は現在全2作品!

「GRAVITY DAZE/重力的眩暈:上層への帰還において彼女の内宇宙に生じた摂動」(PS Vita、2012年2月9日発売)

「GRAVITY DAZE 2/重力的眩暈完結編:上層への帰還の果て、彼女の内宇宙に収斂した選択」(PS4、2017年1月19日発売)

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「GRAVITY DAZE/重力的眩暈:上層への帰還において彼女の内宇宙に生じた摂動」(PS Vita、2012年2月9日発売)

イントロダクション

巨大な円柱を取り囲むように築かれた空中都市ヘキサヴィル。
この街は「重力嵐」の脅威にさらされ壊滅の危機に瀕していた。
住む所を失いさまよう人々も目立ち始めたヘキサヴィルの一角で、後に周囲から「キトゥン」と呼ばれることになる一人の少女が目を覚ます。
少女は嵐と共に現れた脅威「ネヴィ」と戦い街の人たちを守りながら、嵐に「奪われた街」を取り戻すために奔走する。

かんたん解説
新しい!とにかく新しい!というのが私の感想。
携帯機なのにオープンワールドというだけでも驚きでしたが、上述の革新的なシステムと併せて大変充実したゲーム体験になりました。
vitaのジャイロセンサーやタッチ操作にも無理なく対応しており、vitaをお持ちの方には是非プレイしていただきたい作品ですね。
登場キャラも魅力的で、主人公キトゥンを中心とした日常の掛け合いや、豊かな表情が丁寧に描かれています。
主人公キトゥンはひたむきで優しさに溢れたキャラなのですが、要所要所で不遇な目に合い、なんとも主人公らしからぬ扱い。
しかしそれが逆にキャラの魅力を一層引き上げることに貢献しています。
というかキトゥン可愛すぎやろー!

メインストーリーだけでなく、チャレンジミッションといったやり込み要素もあるので、ボリュームも充実しています。
しかし本作の凄いところは、それだけのボリュームを楽しんだ後でさえ、ただ世界を「落ちて回る」のがこの上なく楽しい点にあります。
中々ないですよね。目的なくフラフラしているのが楽しい作品って。

ただ不満点もないわけではありません。特に戦闘に関してですが、かなり目まぐるしい操作が要求されるため、重力操作を誤ってあらぬ方向にキトゥンが落ちていくこともザラ。
カメラが他のゲームにはないほど動き回るので、いま自分がどこにいるのか、どっちが本来の地面なのかが分からなくなることがしばしばありました。
人によっては酔ってしまうこともあるのではないかと心配になるくらいです。

2015年12月10には、PS4版が発売されました。
こちらではグラフィックの向上はもちろん、60fpsのぬるぬる動いたゲーム体験が楽しめます。
ボリュームも増しており、vita版で発売された3種類のDLCのシナリオとミッションが収録されています。
またギャラリーモードという膨大な数の開発用資料を閲覧できるモードも追加されており、充実したリメイクとなっていますね。

「GRAVITY DAZE 2/重力的眩暈完結編:上層への帰還の果て、彼女の内宇宙に収斂した選択」(PS4、2017年1月19日発売)

イントロダクション

ドリネカ前市長が引き起こした新兵器暴走事件から復興が進む空中都市ヘキサヴィル。
異常な重力波の乱れが観測され重力姫キトゥンはパートナー重力使いクロウと警務官シドーとともに調査に赴く。
前例のない規模の巨大重力嵐が三人を襲いその渦に呑み込まれていく。
重力嵐に呑み込まれキトゥンはバンガ集落に漂着。重力猫ダスティとも逸れてしまい能力も使えずに労働者として働く。
シドーも集落に漂着するものの採掘作業場で黒蟲の新種のネヴィと対峙するが絶体絶命の危機に陥ってしまう。

かんたん解説
主人公キトゥンの物語が本作で完結!
正直わずか2作でキトゥンの物語が終わってしまうというのは非常に残念ではあるのですが、シナリオが素晴らしかった、というか美しかったのでもう納得せざるを得ません。

前作が既に傑作級の出来だったので、どう超えることが出来るのかはお節介ながら心配だった点なのですが、全くの杞憂に終わりましたね。
さらに広大になったオープンワールド、新たに追加された戦闘システム、時間泥棒なフォトモードにオンラインシステム。。うん、素晴らしい。ちょっとそれぞれ語ります。

まずはオープンワールドについて。
前作同様のオープンワールドなのですが、前作が「横に広い」世界だったのに対して、今回は「横と縦に広い」世界になっています。
前作で登場した街はもちろん、今作から新たに追加された街も非常に多い。十分満足していたオープンワールドでしたが、さらにレベルアップしています。

新たに追加された戦闘システム。
今作では、「重力の質」を変化させるチューンというシステムが新たに導入。
前作同様のアクションが楽しめるアンチューン、浮遊感の強い重力体験が得られるルーナチューン、重力が強くなり一撃の重みが増すユピトールチューン。
この三つのチューンを適宜切り替えて戦闘が行えるという、「戦闘に飽きない」工夫がなされています。

時間泥棒なフォトモードにオンラインシステム。
特にフォトモードにハマると、あっという間に時間が過ぎ去っていきます。
単純なスクショとは違い、オブジェクトを配置したり、キトゥンに特別なポーズを取らせることが出来たりと色々応用が効きます。
ふらふら重力操作で落ちていって、思い思いの場所でパシャリパシャリ、そして撮った写真はオンラインで共有。
やってることはただ「写真を撮る」だけなんですよ?それなのになんでこんなに楽しめるのか…。世界観の魅力がしっかりしているからこそ成せる業なのでしょう。

本作は2017年3月21日に、DLCシナリオ「時の箱舟~クロウの帰結~」が配信されました。
こちらはもう一人の主人公クロウをプレイして、前作と今作の間に起きたある事件を解決していきます。
無料なのにチャプターが6まであって、しっかりとしたボリュームがあります。
DLCをプレイすると、『GRAVITY DAZE2』でのクロウの振る舞いに色々と腑に落ちるところもあって、非常に意味のあるシナリオでした。切ないけれど美しい終幕も流石。

おまけ

『GRAVITY DAZE2』の発売に合わせたプロモーションの一環として制作された動画「GRAVITY CAT/重力的眩暈子猫編」
発表当初から色々なところで話題になっていましたが、驚くべきことに、広告賞「ONE SHOW 2017」のMOVING IMAGE CRAFT部門でGold Pencilを受賞したそうです!おめでとうございます!
あまりこういった類の賞に詳しくはないのですが、どうやら世界三大広告賞なんて呼ばれる高名な賞だそうで。
確かに意欲的で面白い映像に仕上がっていますからね。とはいえ、ゲーム以外にこんな波及があるなんて全く予想だにしていなかったので驚きました。
こういった結果が次回作への推進剤になると嬉しいですね!

最後に

前述のとおり、「キトゥンの物語」としての「GRAVITY DAZE」はこの2作で完結しています。
しかし他の作品では味わえない世界観や魅力的なゲーム体験が詰まった作品ですので、今後も継続して新作を見てみたいという気持ちがどうしても私の中からは消えません。
新しいキャラ、新しい舞台でも構いませんので、いつの日か再び「GRAVITY DAZEワールド」を楽しめるその日が来るのことを、今後も願い続けたいと思います。

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